韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領に対する弾劾訴追案の可決から一夜が明け、最大野党の代表が混乱した国政の安定化を訴えました。
早くも大統領選をにらんだ動きとの見方も出ています。
弾劾訴追案の可決から一夜が明けた15日もソウル市内ではデモが開かれ、「尹大統領をすぐに逮捕せよ」などと書かれたプラカードが掲げられていました。
こうした中、最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表は、国政が混乱していることを受け、国会と政府による「国政安定協議体」の設置を提案しました。
一方、与党関係者はこれを拒否する考えを示しています。
「共に民主党」・李在明代表:
共に民主党は、すべての政党と共に国政安定と国際信頼回復のため積極的に協力する。
韓国メディアは、最も有力な大統領候補に浮上している李代表が国政正常化に取り組む姿勢をアピールすることで、早くも「大統領選への歩みを始めた」と報じています。
一方、職務が停止された尹大統領の代行として、韓悳洙(ハン・ドクス)首相がアメリカのバイデン大統領と電話会談するなど、大統領代行による体制が始動しています。
こうした中、韓国の検察は国会に部隊を投入した郭種根(クァク・ジョングン)陸軍特殊戦司令官と李鎮雨(リ・ジヌ)首都防衛司令官について、内乱などの疑いで逮捕状を請求しました。
韓国メディアは、早ければ今週中にも警察が尹大統領の取り調べを検討していると報じています。
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