韓国の国会で14日、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の弾劾(だんがい)訴追案が可決され、大統領は職務停止となりました。
14日に行われた採決では賛成204、反対85で、尹大統領の弾劾訴追案が可決されました。
前回に続き「反対」の方針を維持した与党「国民の力」からも少なくとも12人が賛成に回った形です。
韓国で大統領の弾劾案の可決は廬武鉉(ノ・ムヒョン)氏、朴槿恵(パク・クネ)氏に続いて3例目です。
職務停止となった尹大統領は可決後の談話で「私は決して諦めない」「最後の瞬間まで国のために最善を尽くす」と今後、憲法裁判所で行われる弾劾の是非についての審理に向けた決意を示しています。
また、大統領の権限を代行する韓悳洙(ハン・ドクス)首相は談話で「国家の安全と国民の日常が揺らがないよう万全を期す」と述べるとともに、NSC(国家安全保障会議)を開き、政治空白を狙った北朝鮮の挑発への警戒などを指示しました。
一方、最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表は「国民がこの国の主人であることを証明した」とし、「罷免(ひめん)処分が最も早く行われるよう、共に戦わなければ」と支持者に呼び掛けました。
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