韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領に対する弾劾訴追案の採決を控え、与党「国民の力」は党の方針をめぐりギリギリまで協議を重ねています。

14日午前10時からの党の臨時総会に参加するためソウルの国会議事堂には、与党議員が続々と姿をみせました。

12月12日に「党として弾劾に賛成すべき」と述べた韓東勲(ハン・ドンフン)代表や、尹派の代表格として知られる権性東(クォン・ソンドン)院内代表は待ち構えた報道陣の質問にほとんど答えず会議室へ向かいました。

取材に答えた尹派の議員は「弾劾『反対』の党論を変えるのは難しいだろう」とコメントしました。

一方、12月7日の採決では、ほとんどの与党議員が投票をボイコットしましたが、韓派のある議員は「少なくとも弾劾訴追案の採決には参加するという方向になるのではないか」と話していて、党の方針がどこまでまとまるかは不透明です。

弾劾訴追案は在籍議員の3分の2(200議席)の賛成で可決されますが、与党から8人以上が賛成に回る必要があります。

これまでに弾劾賛成の考えを示している議員は7人で、弾劾訴追案「可決」まで残り1人とみられる中、採決のギリギリまで与党内の協議が行われるものとみられます。

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