ブリンケン米国務長官は13日、トルコのフィダン外相とアンカラで会談した。アンカラで13日代表撮影(2024年 ロイター)

ブリンケン米国務長官は13日、トルコのフィダン外相とアンカラで会談し、アサド政権崩壊後のシリアで過激派組織「イスラム国」(IS)が勢力を再び拡大しないよう継続的に取り組む必要があるとの考えで一致した。

会見したブリンケン氏は、シリアで過激派組織「イスラム国」(IS)の活動を封じ込めるため、両国の継続的な取り組みが不可欠である点を議論したと発言。


「われわれは(ISの)カリフ領を確実に排除し、脅威が再び生じないよう、長年にわたって力を尽くしてきた。こうした取り組みを根気よく続けることが不可欠だ」と述べた。

アサド政権崩壊後のシリアに何を望むかについて、トルコと米国の間で幅広い合意があるとの認識も示した。

会談では、米国が支援するクルド人主体の民兵組織「シリア民主軍(SDF)」と、トルコが支援する勢力との間で続くシリア北部での衝突にも焦点が当てられた。

この件はシリア安定化に向けた重要な要素の1つとなっている。米高官によると、SDFはISの残党などとの戦いから注意をそらすべきではないとのブリンケン長官の見解にトルコ側は同意したという。

ブリンケン長官は今回のトルコ訪問を通して、パレスチナ自治区ガザでの停戦の重要性を改めて強調。フィダン外相との会談後、「エルドアン大統領、およびフィダン外相との会談で、ハマスが(停戦案に)合意することの重要性について協議した」とし、「トルコがハマスに対して持つ影響力を行使し、この状況を終結に導くよう努めていることに感謝する」と述べた。

共同会見したフィダン氏は、アサド政権崩壊後のシリアの安定を確保し、テロ組織による支配を防ぐことがトルコの優先課題だと発言。シリアの将来を巡って両国がどのような役割を果たせるかを会談で議論したと述べた。

[ロイター]


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