イラン特殊部隊のヘリコプターによる、イスラエル関連のコンテナ船「MSCアリエス」の急襲の様子とされる場面=4月13日、ソーシャルメディアの動画から・ロイター

 イランのアブドラヒアン外相は2日、4月にホルムズ海峡付近で拿捕(だほ)したイスラエル関連のコンテナ船「MSCアリエス」の乗組員25人を「人道的な理由」で解放したと明らかにした。ロイター通信などが報じた。船は引き続き、管理下に置いているという。

 報道によると、この船はポルトガル船籍で、イスラエル人の富豪が所有する企業と関連がある。4月13日に同海峡付近を航行中、イラン革命防衛隊の特殊部隊がヘリコプターで急襲した。イラン側はこの船が海洋法に違反したとしている。乗組員にはイスラエル人は含まれていない。

 イランはこの船を拿捕した数時間後、在シリアのイラン大使館空爆に対する報復として、イスラエル領内に対して300発以上のミサイルや無人機を発射した。【カイロ金子淳】

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