NATO=北大西洋条約機構のルッテ事務総長は、加盟各国の防衛費の引き上げを訴えました。

ルッテ事務総長は12日、ベルギーの首都ブリュッセルで演説し、ロシア、中国、北朝鮮、イランが北アメリカとヨーロッパを弱体化させようと懸命に動いているとした上で、「自国の影響力を確保するために世界の秩序を再構築しようとしている」と批判しました。

さらに「危険は猛スピードでこちらに向かっている」として、「戦時中の思考に切り替える時が来た」と述べました。

NATOは加盟国の国防費についてGDP=国内総生産と比べて2%以上とする目標を掲げていますが、ルッテ氏は「2%よりはるかに多くの資金が必要になる」と訴え、集団的防衛態勢の強化の必要性を訴えました。

アメリカのトランプ次期大統領は加盟国の国防費の支出が不十分だと主張しており、トランプ氏が就任する前に、対応する姿勢を見せたものとみられます。

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