アメリカのトランプ次期大統領宅の家宅捜索などを指揮したFBI(連邦捜査局)の長官が、2027年までの任期を待たずに辞任する意向を明らかにしました。

現地メディアによりますと、FBIのクリストファー・レイ長官は11日、職員に対して演説し、2027年までの任期を待たず、2025年1月のバイデン大統領の任期終了にあわせて辞任する意向を明らかにしました。

レイ氏は、「FBIをさらなる混乱に巻き込むのを避けるための最善の手段」などと説明したということです。

レイ長官は、トランプ氏がホワイトハウスから機密文書を持ち出したとされる事件の捜査を指揮していて、トランプ氏は強く反発していました。

こうした中、トランプ氏は11日、自身のSNSで「レイ氏の辞任はアメリカにとって素晴らしい日だ。FBIは理由もなく私の自宅を捜索した。私たちはFBIを取り戻す」と投稿しました。

トランプ氏は11月、次のFBI長官に自身の熱烈な支持者であるカシュ・パテル氏を指名すると発表しています。

パテル氏は就任すれば、初日にFBI本部を閉鎖する考えを示しています。

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