日本時間10日夜、日本原水爆被害者団体協議会(被団協)がノルウェーで開かれたノーベル平和賞の授賞式に出席した。田中熙巳代表委員(92)は「核兵器は一発たりとも持ってはいけないというのが原爆被害者の心からの願いです」と訴えた。
■被爆体験聞き…思わず涙を流す参加者も
登壇した3人 この記事の写真ノーベル賞委員長が登壇した田中さんら3人にメダルと賞状を授与すると、会場から割れんばかりの拍手が起こった。
田中熙巳代表委員 田中さん「核兵器は一発たりとも持ってはいけないというのが原爆被害者の心からの願いです。想像してみてください。ただちに発射できる核弾頭が4000発もあるということ。広島や長崎で起こったことの数百倍、数千倍の被害がただちに現出することがあるということ」 涙を流す参加者も
田中さんが長崎での被爆体験を語ると、思わず涙を流す参加者もいた。
田中さんがスピーチの中で強調したことの一つは、被爆者の高齢化への危機感だ。
被爆者の高齢化への危機感 田中さん「10年先には、直接の被爆体験者としての証言ができるのは、数人になるかもしれません」
授賞式には、核廃絶の志を受け継ぐ高校生たちも参加していた。
核廃絶の志を受け継ぐ高校生 高校生平和大使 島津陽奈さん(高2)「(田中さんのスピーチを聞いて)被爆証言を聞くことのできる最後の世代と言われているので、やはり若い世代の力が必要だなと改めて実感しました」
(「羽鳥慎一 モーニングショー」2024年12月11日放送分より)
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