平和集会に参加する市民ら=ニューヨークで2024年12月10日、中村聡也撮影

 被爆者の立場から核兵器廃絶を訴えてきた日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)のノーベル平和賞授賞式に合わせて、米東部ニューヨーク市で10日、市民らによる平和集会が開かれた。

 2015年から毎年8月に集会を開く「核の無い世界のためのマンハッタン・プロジェクト」など地元の7つの平和団体が共催。約30人がマンハッタン地区の在ニューヨーク日本総領事館前に集まり、通行人に被団協の平和賞受賞を伝えるビラを配ったり、ノルウェーのオスロで日本被団協の田中熙巳(てるみ)代表委員が行った受賞演説の内容を読み上げたりした。

 折り鶴の上に「ノー モア ヒロシマ ナガサキ」と書かれた旗を持って集会に参加したジム・モシェラさん(65)は、ウクライナに侵攻するロシアが核の脅しを続けるなど緊迫する国際情勢下で「今回の平和賞受賞は非常に大きな意味がある」と強調。「核兵器の非人道性を伝える被団協への連帯を示し続けることが今、私たちにできることだ」と話していた。【ニューヨーク中村聡也】

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