韓国で10日午前、大統領専用機が空港から飛び立ち、「尹錫悦(ユンソンニョル)大統領が逃亡を試みたのではないか」との臆測が出た。これに対して大統領警護庁は「定期的な性能点検飛行だ」として、尹氏の搭乗を全面的に否定した。
韓国メディアによると、韓国軍内での人権問題を調査している「軍人権センター」が10日、空軍1号機(大統領専用機)がソウルの空港から離陸したと発表した。「到着地は不明で、大統領などが乗っているかどうかは確認されていない」としていた。
尹氏については韓国法務省が9日に出国禁止措置を取っており、専用機の離陸を不審に思う声がネット交流サービス(SNS)上などで上がった。
ただ大統領警護庁は「定期的な性能点検飛行だ。一方的な主張と推測に基づく報道をしないよう求める」と発表。その後、軍人権センターも「飛行訓練だと確認した。空軍パイロット2人だけが搭乗した」との声明を出した。【ソウル福岡静哉】
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