アメリカのトランプ次期大統領が中東担当の特使に指名した実業家のスティーブ・ウィトコフ氏が先月、イスラエルのネタニヤフ首相らと個別に会談したとイギリスメディアが報じました。

 フィナンシャル・タイムズによりますと、ウィトコフ氏は先月、中東を訪問してカタールのムハンマド首相、イスラエルのネタニヤフ首相とそれぞれ個別に会談したということです。

 ウィトコフ氏はこれらの会談で、トランプ政権発足後に中東地域の安定化などの課題に取り組めるようするため、来月20日の就任式までに停戦を実現させる必要があると訴えたとしています。

 トランプ氏は今月2日、ハマスなどに対して人質の即時解放を求め、就任式までに解放しなければ「アメリカ史上最も激しい打撃を受けることになる」と警告しています。

 フィナンシャル・タイムズは、大統領選挙でのトランプ氏の勝利が停戦協議に風穴を開けたという見方を示し、「トランプ氏がすでに地域情勢に影響を与えていることを浮き彫りにしている」と指摘しています。

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