アメリカ・ホワイトハウスの高官は、ロシアが北朝鮮に対して多量の石油精製品を輸出していると明らかにし、両国のさらなる連携強化に警戒感を示しました。

 アメリカ国家安全保障会議のカービー戦略広報調整官は2日、ロシアによる北朝鮮向けの石油精製品の輸出が3月だけで16万5000バレルを超えたと明らかにしました。

 国連安保理の決議では、北朝鮮が1年間で輸入できる石油精製品は年間50万バレルまでに制限されていて、ロシアからの輸出規模は国連の制裁に違反する勢いとなっています。

 カービー氏は北朝鮮とロシアの港が物理的に近いことから「今後もロシアが無制限に出荷を維持できる恐れがある」と警戒感を示しています。

 国連の北朝鮮制裁監視団の調査では、北朝鮮製の弾道ミサイルがウクライナに着弾したことも分かっています。

 バイデン政権は、ロシアが多量の石油精製品を輸出する代わりに北朝鮮から兵器を調達しているとして取引に関与した個人や団体への制裁を続けていく考えを強調しました。

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