韓国で非常戒厳を宣言した尹大統領への逆風がいっそう強まっています。退陣を求める「ろうそく集会」が各地で行われ、“身内”からも離党を求められる事態となっています。
「退陣しろ。退陣しろ」
韓国で急速に高まっているのが、尹大統領に退陣を求める声。
きのうは、朴槿恵元大統領を罷免に追い込んだことで知られる「ろうそく集会」が全国各地で開催されました。
「1日も早く辞めてほしい」
広がり続ける「非常戒厳」の波紋。
おととい国会に突入した軍人は280人あまり。
軍人
「けがするよ」
しかし、軍人たちの銃には弾倉がありません。また、国会内をゆっくり歩く軍人の姿も確認できます。
韓国メディアは「戒厳をめぐる作戦に軍人たちがためらい、作戦に従わなかった」との見方を報じています。
統制のほころびも指摘されるなか、政権にとっての最大の焦点は弾劾手続きです。
議案の採決は、7日に行われる方向で調整されています。
野党議員に加え、与党から8人が賛成すれば可決されますが…
韓国与党「国民の力」 韓東勲 代表
「国民と支持者の被害を防ぐために、(弾劾訴追案が)通過しないように努力する」
しかし、依然として採決では造反者が出る可能性があります。
また、与党代表は尹大統領に離党を求めるとも表明。国防相の免職に加え、ほかの閣僚らも辞意表明したとされていて、尹大統領の求心力は低下しています。
韓国は日本人にとって人気の旅行先の一つですが、今回の戒厳宣言について聞いてみると。
「今の大統領のやり方が固まるまではいろんな暴動が起きそうな気もするので、そこをみて行けそうだったら行きたいです」
収まる気配のない混乱は、改善が進んでいた日韓関係にも影響するのでしょうか。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。