韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領による「非常戒厳」宣言を受けた混乱を受け、野党6党は4日、尹大統領の弾劾訴追案を国会に提出し、6日か7日にも採決が行われる見通しです。

尹大統領は3日夜、最大野党の「共に民主党」が国政をまひさせているとして45年ぶりに「非常戒厳」を宣言しましたが、国会の解除要求決議を受け、約6時間後に解除しました。

「共に民主党」など野党6党は4日、尹大統領の弾劾訴追案を国会に提出し、6日か7日にも採決が行われる見通しです。

可決には議員の3分の2以上の賛成が必要で、野党だけでは届かないため、与党から賛成する議員が出るかが焦点です。

こうした中、韓国の朝鮮日報は「全ての閣僚が韓悳洙(ハン・ドクス)首相に辞意を伝えた」と報じました。

また、戒厳を進言したとされる金竜顕(キム・ヨンヒョン)国防相は「責任を痛感し、申し訳なく思う」と述べました。

首都ソウルでは、ろうそくを持った市民らが大統領府近くまで行進して尹大統領の退陣を求めるなど、尹政権は窮地に追い込まれています。

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