中国商務省は、半導体の製造などに必要となる一部のレアメタルについて、アメリカへの輸出を禁止すると発表しました。アメリカが中国への半導体輸出規制を強化したことに対する対抗措置とみられています。
アメリカ商務省は2日、中国への半導体製造装置などの輸出に新たな制限を導入したほか、中国の半導体製造会社など140社を制裁リストに追加し、輸出規制を強化することを決めました。
一方、中国商務省は3日、半導体などの製造に使用されるガリウムやゲルマニウムなどの一部のレアメタルについて、アメリカ向けの輸出を原則、禁止すると発表しました。
また、EV=電気自動車の電池の製造に使われ、近年、需要が急増しているグラファイトについても、アメリカへの輸出は審査を厳格化するとしています。
中国側はレアメタルの輸出規制について、「国家の安全と利益を保護し、拡散を防止するという国際的な義務を果たすため」と説明していますが、アメリカが中国への半導体輸出規制を強化したことに対する対抗措置とみられています。
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