ノーベル平和賞を受賞する日本被団協は12月10日に迫った授賞式を前に会見し、「核兵器の恐ろしさが広く伝わってないヨーロッパで被爆の実相や核兵器廃絶を訴えたい」と力を込めました
会見には、ノルウェー・オスロで行われるノーベル平和賞の授賞式に向かう日本被団協の田中煕巳代表委員など6人が出席し、意気込みを語りました。
日本被団協 田中熙己代表委員
「(今回の受賞で)核兵器を廃絶をするために自分たちがこれから活動をしていかなければ、という気持ちを持っていただいて、ヨーロッパにも大きな(核廃絶)運動が起こるきっかけになってくれればいいな」
授賞式では、田中熙己代表委員がスピーチし、長崎から参加する田中重光代表委員がメダルを受け取ることになっていて、スピーチ原稿には1カ月ほどをかけて被団協の歩みなどをまとめました。
田中煕巳 代表委員
「(原稿を)確認したいとき、『こうだったよな』と一言、相談する人が(すでに亡くなっていて)いないというのはすごく原稿を書きながら、寂しい思いと悔しい思いをしていました」
現地では被爆証言も予定されていて、アメリカの「核の傘」の下にあるノルウェーでも核兵器廃絶を訴えたいとしています。
日本被団協 和田征子 事務局次長
「核の傘に入っても何の力もない、私はいつも『破れ傘』と思っていますけど」「だから、そこをしっかり言わないといけない」
会見では代表団派遣のため行われたクラウドファンディングについて、スタート初日に目標の1千万円に達し、これまでに3600万円あまりが寄せられたことも報告されました。
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