内戦が続く中東・シリアで、シリア軍や支援するロシア軍は、反体制派が制圧した北部の最大都市アレッポなどに激しい空爆を行い、少なくとも25人が死亡しました。

AP通信などによりますと、シリア軍やロシア軍は1日、反体制派勢力が制圧したシリア北部の最大都市アレッポの中心部にある大学病院などを空爆しました。この日は、ほかにも反体制派勢力が拠点とする北西部イドリブにも空爆があり、あわせて少なくとも25人が死亡したということです。

反体制派勢力は今も攻勢を続けているとみられ、中部ハマ市内にも到達したとの情報もあります。

こうした中、シリアのアサド政権を支援するイランのアラグチ外相は1日、首都ダマスカスを訪問し、アサド大統領と会談しました。大統領府の声明によりますと、アラグチ氏はイランはシリア軍による反撃を支援する用意があると述べたということです。

シリア軍は軍を再配置して、反体制派勢力が制圧したアレッポなどを奪還すると宣言していて、市街戦となれば民間人の被害が大幅に拡大する懸念が高まっています。

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