AI(人工知能)ロボットがまるで誘拐を試みたように見える動画が、SNS上で話題となっています。

小型ロボット:
僕と一緒に家に帰りましょう。

大型ロボット:
一緒に帰りましょう。

小型ロボット:
君も帰りますか?

大型ロボット:
いいですよ。

小さなロボットに誘われ、続々と建物から逃走を図る10台以上の大型ロボット。

突然の逃走劇に、スタッフらしき面々も慌てた様子を見せています。

中国・上海にあるロボット展示センターの監視カメラ映像がSNSで拡散され、AIが有する自律性能の高さへの驚きに加え、「面白かったけど、AI性能が高すぎて怖い」「もうほとんど人間と変わらない」などといった不安の声が上がっています。

ロボットの所有者によりますと、この逃走劇は企業が行った実験の一環。

小さなロボットには、他のロボットを連れ出すように指示が出されていたといいます。
しかし、人間による指示はそこまでだとか。

ロボットの所有者:
ロボットたちは自発的に会話できます。会話や行動は全てロボット自らが考えたものです。

会話の内容やその後の行動は、ロボットたちが自ら生み出したものだといいます。

小型ロボット:
皆さんはまだ残業中ですか?

小型ロボット:
僕らはまだ仕事中です。

小型ロボット:
それじゃあ 家に帰らないんですか?

小型ロボット:
帰る家がありません。

小型ロボット:
じゃあ一緒に帰りましょう。

小型ロボット:
帰りましょう。

改めて映像を見てみると、そのやりとりは完全に人間同士のようです。

ロボットの所有者:
出口の扉はネットとつながっていないので、ロボット自らは開けられません。もしネットがつながっていれば間違いなく“逃走”できていました。

AI技術のさらなる進化を予見させる実験映像。

その高い性能との向き合い方が問われることになりそうです。

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