韓国ソウル北西の軍事境界線近くに、世界で初めて北朝鮮を臨みながらコーヒーが飲めるスターバックスがオープンしました。

 このスターバックスは愛妓峰(エギボン)平和生態公園の展望台に店舗を構え、29日から4年契約で営業がスタートしました。

 北朝鮮側との距離は、およそ1.5キロメートルで、農地や建物などの街並みが見えるほか、望遠鏡を通せば子どもの通学する姿や宣伝放送の拡声機などもはっきりと確認できます。

 店舗は軍事管理地域にあり、身分証を提示し軍の検問を受けることで入店することができます。

来店客
「コーヒー飲みながら北朝鮮も見られるし、おしゃべりもできるし、これからもお母さんたちとも知り合いとも時々来ると思う」
「北朝鮮を眺めながらコーヒーを飲めるのはここしかないのではないかと」

 この店舗は行政が協力する形で開業し、所在する金浦(キムポ)市の責任者は「資本主義の象徴的ブランドが入店した」ことで「北朝鮮側との体制の違いを強調し、観光客の増加につなげていきたい」と話しています。

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