アメリカを訪問中の岸田首相は12日、アメリカ南部ノースカロライナ州で、トヨタとホンダの工場を相次いで視察した。
現地から、FNNワシントン支局・千田淳一記者が中継でお伝えする。
「バッテリーベルト」と呼ばれる電池産業の集積地に足を運んだのには、不透明感を増す2024年秋の大統領選への思惑があるとみられる。
岸田首相は、トヨタが建設を進め、完成後には5000人の雇用を生むとされる電気自動車用の電池の工場を視察した。
その後、ホンダの小型ビジネスジェット機の開発拠点も訪れ、日本企業が雇用を生んでいることをアピールした。
バイデン大統領の宿敵・トランプ氏が秋の大統領選挙で勝利する可能性も見据えて、「日本がアメリカへの最大の投資国」であることを示した形。
こうした中、アメリカの鉄鋼大手USスチールの株主総会が12日開かれ、日本製鉄による買収案が承認された。
日本製鉄は規制当局の審査をへて、2024年9月までの買収完了を目指すが、バイデン大統領は外資による買収に慎重な姿勢を示していて、今後の行方が注目される。
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