12月のノーベル平和賞授賞式にあわせて、平和で核兵器のない世界への思いを込めた折り鶴が、被爆者からノルウェーに代表者を派遣する長崎被災協に届けられました。
被爆者 平山恵美子さん(90)
「心を込めて折りました。お渡しください」
長崎被災協に170羽の折り鶴を託したのは長崎市の恵の丘長崎原爆ホームに入所する被爆者3人です。
これらの鶴はノーベル平和賞の授賞式が開かれるノルウェー・オスロに届けられます。
今年のノーベル平和賞に選ばれた日本被団協の地方組織、長崎被災協は核兵器廃絶に取り組む人の輪を広げようとリーフレットを製作しています。
このリーフレットに被爆者が折った折り鶴を付け、被災協の田中重光会長や横山照子副会長などが現地で会った人たちに手渡す予定です。
被爆者 平山恵美子さん(90)
「平和になるように心を込めて折りました」
長崎被災協の取組みを知った原爆ホームでは入所する被爆者170人分の折り鶴を10日ほどかけて作りました。
平山さんは11歳のとき、爆心地から約2キロの稲佐町(2丁目)で被爆、自宅は全焼し両親の地元・五島に引き揚げました。
被爆者 平山恵美子さん(90)
「戦争があったため、私たちも苦労した。母親も亡くなった、五島に引き揚げてからすぐ」「原爆がなければ長崎で幸せに暮らしていた。だからもう嫌」「そんな目に遭わせたくない」
リーフレットには被爆直後の長崎の写真のほか、運動を支えてきた被爆者のスピーチやメッセージなども添えられています。
長崎被災協 柿田富美枝 事務局長
「ぜひ読んでいただき、長崎の原爆がどんなものだったのか、核兵器はなくさなくてはならないということをしっかり受け取っていただけたら」
長崎被災協には、これまでに県の内外から500羽以上の折り鶴が届けられています。
リーフレットは300部用意していて、ほかの折り鶴は花輪のようなレイにして授賞式後のパレードで首にかける予定です。
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