アメリカのウォールストリート・ジャーナルは24日、電気自動車大手「テスラ」がテキサス州オースティンの工場から廃水を川に流すなど、現地の環境規制に何度も違反していたと報じました。
これはウォールストリート・ジャーナルが元従業員へのインタビューやテキサス州当局に対する情報公開請求で開示された情報に基づいて伝えているものです。
それによりますと、テスラは今年6月、オースティンの工場で廃水が適切に処理されないまま下水道に流されているとして、違反の通知を受けました。
記事にはまた、テスラの元従業員が提供したとされる映像で、工場から近くの川に赤茶けた水が垂れ流されている様子も掲載されています。
このほか、金属を溶かして部品を作る鋳造炉のドアが閉まらず、空気中に毒素が吹き出すケースがあり、こうした違反は繰り返されたとしています。
さらに、声をあげた従業員の中には、テスラ側から現状について当局にウソをつくよう、くり返し指示され、自動車の増産を優先した現状が浮き彫りになっています。
CEOのイーロンマスク氏はトランプ次期政権に新設される「政府効率化省」を率いる予定で、規制緩和を推進するとみられています。
こうした企業への環境規制も緩和する可能性があり、記事は「マスク氏は地球を救いたいと言っているが、テスラの工場は地球を汚している」と指摘しています。
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