イスラエル首相府は23日、アラブ首長国連邦(UAE)に住むイスラエルとモルドバの二重国籍の男性が、21日から行方不明になっていると明らかにした。イスラエルの対外諜報(ちょうほう)機関モサドは、イランが関与して誘拐された可能性があると見ており、イスラエルとイランの緊張関係がさらに高まる恐れがある。
失踪した男性は、正統派ユダヤ教徒団体のUAEの代表を務めている。イスラエルメディアのワイネットは、イランの指示の下、ウズベキスタン人が事件に関与した疑いがあり、この人物はトルコに逃れたと報じた。
昨年10月にパレスチナ自治区ガザ地区でイスラム組織ハマスとイスラエルの戦闘開始後、ハマスを支援するイランと、イスラエルは対立を深めている。互いに在外公館や軍事拠点などを狙った空爆を行ってきた。
イスラエルとUAEは2020年に国交を正常化しており、今も外交関係を維持している。【エルサレム松岡大地】
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