アメリカ・ワシントンを訪問中の北朝鮮拉致被害者の家族らが会見を行い、バイデン大統領が日本と北朝鮮の直接の対話を支持する考えを表明したことについて「勇気づけられる」と話しました。

拉致被害者家族会 横田拓也会長
「私たち拉致被害者の当事者には勇気づけられるコメントになりましたし、北朝鮮当局に対しても、バイデン大統領の発言はおそらくプレッシャーになっていると思います」

拉致被害者家族会の横田拓也会長は、先月10日の日米首脳会談の後にバイデン大統領が日本と北朝鮮の直接対話を「歓迎する」と表明したことについてこのように話しました。

今回の訪問ではアメリカの政府高官や連邦議会議員と面会し、「親の世代が存命のうちに拉致被害者全員の一括帰国が実現するなら、日本の北朝鮮に対する独自制裁の解除に反対しない」という新たな方針について説明をしたということです。

横田さんは面会の中で、母親の早紀江さんの写真を見せ「娘が拉致されて46年が経ち、どうしても会わせてあげたい」と強調したことを明らかにし、「みなさんの心にはしっかり響いたという実感がある」と手ごたえを話しました。

また、救う会の西岡力会長はアメリカ側の面会者のほとんどが拉致被害者救出を願うブルーリボンバッジを着けていたことを紹介し、「この問題を何とかしなくてはいけないというアメリカ側の思いを感じた」と話しました。

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