国連気候変動枠組み条約第29回締約国会議(COP29)の会場内では、NGOメンバーらが化石燃料への公的支援停止を求めてデモを行った=アゼルバイジャン・バクーで2024年11月15日午後0時43分、山口智撮影

 アゼルバイジャン・バクーで開催中の国連気候変動枠組み条約第29回締約国会議(COP29)では、世界中から集まった若者らが、地球温暖化対策強化を求めて会場各所でデモを続けている。

 15日は、日本や韓国、オーストラリアなどのNGOメンバーら約30人が会場の一角に集まり、各国政府に化石燃料事業への支援をやめるよう訴えた。主催団体によると、化石燃料事業への公的支援の額が多い日本などへの抗議としてデモを計画。参加者は「サヨナラ化石燃料」などと連呼し、会場を行き交う交渉関係者らにアピールした。

 カナダの医療関係者の団体は、白衣姿で気候変動に伴って深刻化する猛暑や感染症拡大の危機を訴えた。カナダでは2021年の記録的猛暑で600人以上が死亡し、山火事の影響で呼吸器系の症状を訴えて医療機関を受診する人が増加しているという。

 参加した男性医師は「気候危機は今、健康上の最大の脅威だ。私たち全員の健康と切っても切れない関係にある」と、対策強化を呼びかけた。【バクー山口智】

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