実業家イーロン・マスク氏の新政権入りなど、サプライズ人事を続けるアメリカのトランプ次期大統領。司法長官に指名したのは、トランプ氏を強く支持し、自らも司法省から捜査を受けたことがある人物でした。
記者
「トランプ次期大統領がバイデン大統領との会談のため、ホワイトハウスに到着しました」
およそ4年ぶりにホワイトハウスに入ったトランプ氏。政権移行に向けてバイデン大統領と会談を行いました。
バイデン大統領
「前大統領であり、次期大統領のドナルド、おめでとう」
トランプ次期大統領
「これ以上ないほどの円滑な政権移行になることをジョーにとても感謝しています」
外には多くのトランプ支持者が…
支持者
「トランプ氏がホワイトハウスに戻ってきたことを祝福しています」
こうした中、実業家のイーロン・マスク氏の「政府効率化省」責任者やFOXニュース司会のピート・ヘグセス氏の国防長官など、トランプ新政権のサプライズ人事にさらなるサプライズが。
司法長官に指名されたのは、トランプ氏を強く支持する保守強硬派のゲーツ下院議員です。
ニューヨーク・タイムズ
「トランプ氏を起訴した司法省の職員に報復するという公約を実行する立場に、荒々しい人物を置くことになる」
トランプ氏は、議会乱入事件や機密文書持ち出し事件で起訴されたことについてバイデン政権を批判していて、司法長官人事が注目されていました。
ただ、ゲーツ氏自身はかつて、17歳の少女に金銭を支払い、わいせつな行為をした疑いで司法省から捜査を受けたことがあるのです。
市民
「アメリカの破滅を招く、笑えない事態だ。彼に資格はない」
「子どもや孫のことを考えると、この国の将来が怖い」
ゲーツ氏は司法長官への指名が発表された直後、下院議員を辞職したため、アメリカメディアはわいせつ行為などの調査が打ち切られ、これまでの調査報告書も公表されなくなる可能性があると伝えています。
一方、トランプ氏は中国やイランにどう対応するのか?両国に強硬な立場をとるマルコ・ルビオ上院議員を、外交トップの国務長官に指名すると正式に発表しました。
トランプ氏は2016年の大統領選挙の候補者レースに出馬した際…
トランプ候補(当時)
「フロリダでは『ちびマルコ』は嫌われている」
と罵倒するなど中傷合戦となりましたが、その後、関係を修復。
またトランプ氏は、かつて民主党の議員だったものの、今回の選挙のテレビ討論会でトランプ氏の練習相手を務めたギャバード氏を国家情報長官に起用するなど、アメリカ国民にとってもまさに“トランプ2.0”、驚きの人事が続いています。
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