トランプ次期大統領は13日、2021年1月の退任後初めてホワイトハウスを訪問し、バイデン大統領と会談した。5日の大統領選を受けた政権移行プロセスの一環で、バイデン氏は「おめでとう。円滑な政権移行を期待している」と発言。トランプ氏は「政治とはタフなもので、多くの場合、快い世界ではないが、今日はすばらしい。政権移行は円滑なものになるだろう。ありがとう、ジョー」と応じた。
トランプ、バイデン両氏は6月の討論会で相対した時は握手しなかったが、今回は大統領執務室で握手を交わし、互いに笑顔を見せる場面もあった。
バイデン氏は再選を目指したが、討論会で高齢不安を露呈し、党内の圧力を受けて7月に選挙戦から撤退していた。前回20年大統領選では、落選したトランプ氏が敗北を認めず、対面による新旧大統領の引き継ぎは行われなかった。
トランプ氏は会談に先立ち、下院共和党の議員団の会合に出席。憲法が改正されない限り、25年1月からの2期目が最後となるのを踏まえて、「あなたがたが何かしない限り、もう一度立候補することはない」とジョークを飛ばした。【ワシントン秋山信一】
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