ガザ地区の武装勢力が人質のイスラエル人男性だとする映像を公開しました。男性は「食料や衛生用品が不足している」などと厳しい状況を語り、イスラエル軍の攻撃停止を訴えています。

 ハマスと連帯する武装勢力「イスラム聖戦」が13日、人質として拘束しているロシア系イスラエル人、アレクサンドル・トルファノフさん(28)とみられる男性の映像を公開しました。

 男性は「食べ物、飲み物、電気が不足している。せっけんやシャンプーなど必需品も減り、皮膚病になった」などと話し、「我々を解放するはずの軍事作戦のために私の命は危険にさらされている」と訴えています。

 人質家族らの団体によりますと、トルファノフさんの家族は映像の男性が本人だと確認したということです。

 トルファノフさんは去年10月にガザ近くのキブツから母親らとともに連れ去られ、母親らは去年11月に解放されています。

 団体は「この映像は人質返還の緊急性を浮き彫りにしている。冬が近付くなか、1年以上も恐ろしい状況にさらされてきた人質らは命を失うリスクが高まっている」として、一刻も早い救出を訴えています。

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