無人機を操作するウクライナ兵 Dmytro Sheremeta-Shutterstock

<露クラスノダール地方の空軍基地を捉えた2枚の写真。攻撃前後でどう変化した?>

ウクライナ軍のドローン攻撃を受けた後とみられるロシア・クラスノダール地方にある空軍基地の衛星画像が公開された。

【衛星画像】ドローン攻撃を受けたロシア空軍基地の被害規模...攻撃前と比較

3月19日と4月28日の日付が入ったこの2枚の写真は、カリフォルニア州を拠点とする衛星画像会社プラネット・ラボのもので、OSINT(オープンソース・インテリジェンス)アナリストのブレイディ・アフリックが日曜にX(旧ツイッター)に投稿した。

 

アフリックによると、これらの写真は、ウクライナ軍が4月27日にロシアのクシチョフスカヤ空軍基地に対して行った攻撃の被害状況を示しているという。この基地は、ウクライナの前線から125マイル(約200キロメートル)以上離れた場所に位置している。

直近数カ月、ロシア国内への攻撃は増加の一途をたどっている。標的は主に倉庫、産業施設、そして軍事施設だ。

クラスノダール地方の空軍基地への攻撃と2つの石油精製所への爆撃の背後にはウクライナ保安庁(SBU)の存在があると、ウクライナの情報筋がキーウ・インディペンデント紙に語っている。

この情報筋によると、同基地には「数十の軍用機、レーダー設備、軍用電子機器が置かれている」という。「SBUは敵陣の背後にある軍事施設とインフラ施設を効果的に狙い続けており、ロシアの戦争遂行能力を低下させている」

空軍基地への攻撃後に、破壊された滑空爆弾キットが映っているとみられる動画が出回った。4月28日付のプラネット・ラボの画像を見ると、この攻撃によってロシアの航空機を損傷させた可能性もある。

オンラインのOSINTグループ「Osint Defender」がXで述べたところによれば、この攻撃により、第797訓練航空連隊が使用するロシア軍機の少なくとも2機と、滑空爆弾キットを保管する建物が被害を受けたという。

この攻撃は、ウクライナが今月17日にクリミアにある大規模な空軍基地を攻撃し、ロシアが誇るS-400「トリウームフ」防空システムや複数のレーダー設備、航空管制センターを破壊したと発表した後に行われた。

クリミア半島北部のジャンコイ付近にある軍用飛行場を狙ったこの攻撃により、最大30人のロシア兵が死亡し、80人が負傷したと報告されている。ウクライナ軍の情報筋によれば、この攻撃でS-400防空システム4基、レーダー3基、防空指揮統制センター、その他にも空域監視設備を破壊したという。

ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、この攻撃がウクライナによるものだと述べ、作戦を指揮した軍総司令官のオレクサンドル・シルスキー大将に謝意を表した。

(翻訳:ガリレオ)

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