アメリカ政府はイスラエルに期限付きで求めていたパレスチナ自治区ガザの人道状況の改善について、「多くの措置がとられた」と評価し、軍事支援を続けることを明らかにしました。

アメリカ政府は先月13日、国務長官と国防長官の連名でイスラエル政府に書簡を送り、ガザの人道状況が30日以内に改善しない場合は軍事支援を停止する可能性を示していました。

その期限となる12日、アメリカ国務省は「多くの措置がとられた」として、軍事支援に変更がないことを明らかにしました。

国務省 パテル副報道官
「ここ30日でイスラエルは多くの措置を講じた。アメリカの政策変更について、きょう発表するものはない」

パテル副報道官はガザへの新たな検問所が開設されたり、ガザ北部への人道支援が再開されたりした動きを挙げて、「アメリカが介入したからこそ、こうした措置がとられた」と書簡の意義を強調しました。

その上で、「ガザの状況は依然として危険だ」とも指摘し、人道状況のさらなる改善を求めました。

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