熊本県内の新型コロナウイルスの感染状況は5週連続で増加していて、県や医療機関は警鐘を鳴らしています。

「九州全体で増加傾向」

実際に、熊本市内で街の声を聞いてみると…

「取引先の人がかかった。結構ちょっとづつ増えているかなと思います」
「小学生のクラスで学級閉鎖が起きていて結構身近に流行っています」
「職場で何人か感染しています。いつになったら終わるんでしょうか 早く終わって欲しい」
「最近かかりましたね。どこでもらったのかが全然分からなかった」

熊本県は新型コロナが5類に移行して以降、県内80の医療機関に対し1週間分の報告を求める定点把握をしています。

県によりますと7月1日から7日までの1週間、1医療機関あたりの感染者数は18.24人で、5週連続で増加しているということです。

この状況について木村敬(きむら たかし)熊本県知事は。

木村敬熊本県知事「第5類に移行後1回目、2回目、3回目の山に向けて増加傾向にあります。全国に比べて熊本は高いですけど、九州全体で増加傾向にあります」

県内の感染者数は全国平均の2倍以上で、全国で4番目に多い状況です。

【都道府県別の感染者数】1位:沖縄 2位:鹿児島 3位:宮崎 4位:熊本 5位:佐賀
【全国平均】8.07人

「夏のコロナ」で注意すべきこと

7月16日、熊本市内の医療機関にはコロナの感染を疑い受診する人の姿がありました。70代の男性は15日に発熱し、のどに痛みを感じたことから受診したといいます。

男性は陰性でしたがこの病院でも感染者は増えています。

武蔵ヶ丘病院 尾田新吾 副院長「6月中旬から増えてきて、現在は1日20人~30人の方が発熱外来を受診されています」

症状はこれまでと変わりませんが、これからの季節は熱中症にも注意が必要だということです。

尾田副院長「喉が痛くて水が飲めないとなると、暑い中水分も摂れなくて脱水になる。熱中症も一緒に起こす人もいる」

ワクチンの接種状況は

ところで、いまワクチンの接種状況はどうなっているのでしょうか?

去年3月まで無料だったワクチン接種は現在、任意接種になっているため、県も熊本市もどこの医療機関で接種できるかを含め、把握していないということです。

ただ、県によりますと今年の秋から65歳以上や60歳以上の重症化リスクが高い人はインフルエンザワクチンと同じように定期接種となるため、県内の市町村は定期接種に向けて準備を進めているということです。

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