文部科学省は27日、2023年度の学校保健統計調査の結果を公表した。視力1.0未満の子の割合は、22年度よりわずかに減ったものの、依然として高い水準にあることが明らかになった。
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視力の調査は1979年度に始まった。今回は、全国の国公私立の幼稚園と小中学校、高校から抽出した7755校・園の健康診断結果から集計した。2020年度からは健康診断の実施時期に違いがあるため、単純比較はできない。
子どもの裸眼視力は、22年度に小中高校の全てで、1.0未満の割合が過去最高だった。
今回は、幼稚園22.92%(前年度比2.03ポイント減)、小学校37.79%(同0.09ポイント減)、中学60.93%(同0.3ポイント減)、高校67.80%(同3.76ポイント減)だった。
比較的視力の悪い子が多い状況について、文科省は「電子機器の利用など近くを見る作業が増加しているため」と指摘。改善に向け、啓発資料の配布や保護者への情報発信などをしていくという。(山本知佳)
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