元社員が強盗殺人未遂などの疑いで逮捕された事件を受け、証券最大手の野村証券は顧客への訪問時の事前承認を義務化するなどの再発防止策を発表しました。

 今年7月、当時、野村証券の社員だった男(29)は広島市内に住む顧客の住宅から約2600万円を奪ったうえ放火し、殺害しようとした疑いで逮捕されました。

 この件について、野村証券は今月6日「多大なるご迷惑とご心配をお掛けして深くおわび申し上げる」と謝罪したうえで、「資産を預かる金融機関として二度とあってはならないと重く受け止めている」とコメントを発表しました。

 今年8月2日、元社員の男からの申し出で事態を把握し、8月4日に懲戒解雇したとしています。

 野村証券は再発防止策として、営業を担う部署の社員が顧客宅を訪問する際に当面の間社内で事前承認をするルールを導入します。

 また、本社から広島支店に派遣された営業部門の執行役員が顧客対応の指揮を執るということです。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。