JR北海道は29日、北海道新幹線の一部列車で青函トンネルを初めて最高速度の時速260キロに引き上げて走行した。通常は共用する貨物列車の安全確保のため160キロに抑えているが、旅行客が増える大型連休に合わせ、トンネル内ですれ違わないようダイヤを調整。新函館北斗―東京間は最速3時間52分と、従来より約5分短縮される。
JR北海道によると、高速化は29日のほか、5月4~7日にも実施予定で、始発から午後3時半ごろまでの1日15本前後が対象。JR貨物によると、連休中は運ぶ荷物が比較的少なく、ダイヤが調整しやすいという。
家族旅行先の青森県から新函館北斗駅に着いた北海道夕張市の馬渕知美さん(55)は「車内アナウンスで260キロ走行と知った。本当に速くて便利」と満足げに話した。
JR北海道は、お盆や年末年始にも速度の引き上げを検討している。
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