日本銀行の利上げによって金融機関の運用環境が改善していることを受け、住友生命は保険料をまとめて支払った場合の割引率を引き上げると発表しました。

 対象となる商品は月払いや年払いで保険料を支払う個人保険と個人年金保険で、2年分以上をまとめて払う「前納」を利用した加入者です。

 前納を利用すると払い込む保険料の総額が割り引かれるため、同じ保障内容でも利回りが上昇することになります。

 住友生命は来年4月、現在0.06%となっているこの利回りを51年ぶりに引き上げ0.3%にします。

 日銀が7月に利上げして足元の運用環境が改善しているためで、得られた収益を加入者に還元する狙いがあります。

 死亡保険金500万円の終身保険に加入している30歳の男性(65歳で払い込み満了)が一括で保険料を全額支払った場合、総額はこれまでより約20万円安くなります。

 日銀が3月にマイナス金利を解除して以降、大手生命保険会社で、まとめ払いによる保険料の割引率を引き上げたのは住友生命が初めてです。

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