沖縄県ホテル旅館生活衛生同業組合は宿泊業界の仕事内容を分かりやすく伝えるオリジナル曲「ちむぐくるでおもてなし」を制作し、発信を続けている。YouTubeやイベントでの発信に加え、10月からフジテレビの「めざましテレビ」の天気予報コーナーでも披露。将来の観光人材の獲得につなげようと、PRに余念がない。
「おみおくりまでホテルのかおです フロント ドアマン コンシェルジュ♪」-。身ぶり手ぶりでホテルの仕事を紹介するダンス映像が毎週水曜の朝にテレビ放映されている。2022年に制作した楽曲をアレンジしたもので、パフォーマンスユニット「ちむぐクルー」とホテルスタッフが県内6カ所のホテルを舞台にリズムよく踊る。
同組合はホテル人材のミスマッチを防ごうと、16年から毎年職業紹介冊子「ホテルのしごと」を制作し、配布してきた。即戦力を確保するだけでなく、観光人材そのものを増やすため「もっとキャッチーな啓発ができないか」と考えたのがダンス動画の制作だったという。
「ちむぐクルー」リーダーの東克明さんは、イベントや保育園での出演を通じ「少しずつ興味を持ってもらえている」と手応えを話す。テレビ放映で認知度が高まると期待を込める。
新型コロナが収束し、観光が回復する一方、ホテル従事者の獲得競争は激しさを増している。同組合の銘苅直子事務局長は「デジタルトランスフォーメーション(DX)化などホテル側で努力しつつ、将来の人材確保のため、歌と踊りで多くの人に関心をもってもらいたい」と話した。「ちむぐくるでおもてなし」のYouTube動画はこちらから。
(政経部・大川藍)
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