民間の調査会社・帝国データバンク福井支店によりますと、坂井市の健康食品卸売業者「イトー企画」が破産手続き開始決定を受けたことが分かりました。負債総額は約7100万円とみられています。
「イトー企画」は1998年に創業し、翌年に法人改組した健康食品卸売業者で、クエン酸やアミノ酸飲料を主とし、スポーツドリンクやサプリメント、ダイエット食品などを大手量販店や小売店に販売し、ピーク時の2003年には年売上高約2億5000万円を計上していました。
しかし利益が少なく不採算が続いたため、近年は大手ショッピングサイトを通してインターネット販売を手掛け収益は上がったものの、主力である卸売部門での減収が続き、2022年2月期の年売上高は約1億700万円に減少。債務超過に陥りました。
収益改善を目指し、ネット販売のコンサルタント業務にも進出したものの受注は少なく、先行きの見通しが立たないことから事業継続を断念し、10月3日に福井地裁へ自己破産を申請。8日に破産手続きの開始決定を受けました。
負債は債権者約18人に対し約7100万円とみられています。債権の届け出は11月7日までで、2025年1月21日に財産状況報告集会を予定しています。
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