飲食店経営で多忙な日々を送っていた仲宗根悦子さんは体調不良から入院し、食生活の大切さを実感します。「麹(こうじ)」と巡り合い、麹が持つ酵素の力、発酵の力で健康面は改善されました。

 泡盛は黒麹、焼酎は白麹が原料ですが、悦子さんが欲しいのはしょうゆ・みその原料となる黄麹でした。麹関連の書物を読み、県外の麹製造会社も訪ねて学習し、沖縄で初めて黄麹の製造を開始。2013年、悦子さんは60歳で仲宗根糀家を立ち上げました。

 生きた酵素を届けるため、非加熱で酒精などの添加物も入れず冷凍販売にこだわります。沖縄生まれの「生甘糀(甘酒)」は、独自製法でじっくり発酵工程を踏んでいるため、自然な甘みが特徴。アミノ酸やビタミン、ブドウ糖などを豊富に含み、美容や健康に良いと評判です。次期2代目の山川剛司さんは「悦子社長が大事に育んできた『糀(こうじ)』をベースにした商品開発、地域企業とのコラボの要として発展させていきたい」と熱く語ります。

 25日から始まる沖縄の産業まつりで「沖縄シークワーサー酵素甘酒」など新シリーズが登場します。健康長寿県を取り戻すために、「健康は家庭から」を掲げ躍進する仲宗根糀家に期待です。

 【メモ】那覇市国場397番地1。電話098(833)0710。詳細はQRコードから。

(写図説明)新商品の沖縄シークワーサー酵素甘酒(600グラム、1280円)

(写図説明)山川剛司さん

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