イトーヨーカ堂の店舗の看板=東京都大田区で2024年3月28日、松山文音撮影

 セブン&アイ・ホールディングスの井阪隆一社長は10日、2024年8月中間連結決算での業績落ち込みやカナダのコンビニ大手「アリマンタシォン・クシュタール」から買収提案を受けたことに関連し、「株主の皆様を含む全てのステークホルダー(利害関係者)の皆様にいろいろとご心配をおかけしている。環境変化への対応が遅れてしまい、業績面で大変なご迷惑をおかけしました」と陳謝した。

 10日発表した中間連結決算は、売上高に当たる営業収益が前年同期比で8・8%増の6兆355億円だったが、営業利益は22・4%減の1869億円、最終(当期)利益は34・9%減の522億円だった。

 業績の落ち込みは、インフレ(物価上昇)に伴う商品の値上げで若年層を中心に客離れが進み、国内外のコンビニ事業が低迷したことが影響した。

 連結業績見通しは、営業収益が前期比で3・5%増の11兆8790億円。営業利益は24・6%減の4030億円、最終利益は前期比27・4%減の1630億円に下方修正した。【中島昭浩】

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