最近いろんなところで目にするようになった「企業コラボ」。
例えば飲食店やアパレルブランドなどで、キャラクターや意外な企業同士のコラボ商品を買ったという人も多いのではないでしょうか。

ただこのコラボ、炎上のリスクもはらんでいます。
現に「スシロー」でも起きていました。

まずは街の人に「コラボ商品」について聞きました。

30代女性:
ムーミン好きで、ムーミンとスタイ(よだれかけ)。赤ちゃんがつけるスタイ(よだれかけ)のコラボがすごく可愛くて買いました。お母さんが好きなキャタクターのグッズがあると、自分の子供にも身につけてあげたいとなる。

40代女性・20代男性:
ユニクロとセオリーというブランドのコラボ。ユニクロさんはキャラクターのコラボをしているイメージ。普段だったら手を出せない価格帯のものが、ユニクロとかとコラボして手の出しやすい価格になってるとうれしくなって手を出す。

結構買っている人も多いですが、こんなケースも。

人気ラーメン店が監修し、大手回転寿司チェーンの「あきんどスシロー」が販売している商品に対し、不満の声が上がりました。

問題となったのは「鶏そば」です。

スシローの広告には、濃厚な鶏白湯スープの上に豚肩ロースを使用したチャーシューやメンマなどがのっています。
実際に提供されたものを見てみると、スープの色は薄く、チャーシューはピンク色をしています。

比較すると一目瞭然。
盛り付けも雑なように見えますが、街の人にも見てもらいました。

30代女性:
食べられるのって感じはある、ちょっと怖い。赤いから、肉の色が全然違うから、大丈夫かなって不安になる。

20代女性:
お肉が生っぽいと思うのと、盛り付け方が全然違う。コラボすること自体は色々な味が楽しめるのでいいと思うが、あまりにも違いすぎると残念な気持ちで終わっちゃう。

見本と違いすぎる商品に対し、ラーメン店の代表はSNSに、「監修したチャーシューやスープの色が違う」「写真と別物が出ている」などと投稿。
さらにピンク色のレアチャーシューに対し、「食中毒を出すつもりなのか」とスシローに対し抗議の電話をしたと明かしました。

スシローは「イット!」の取材に対し、レアチャーシューの色味に関して、「厚生労働省の安全基準を満たした商品で安心してお召し上がりいただける」と説明。
一方で、「不安なく食事を楽しんでもらうため、今後はチャーシューをあぶった状態で提供する」としています。

ラーメン店の代表は、スシロー側から説明を受け和解したことをSNSで発表しました。

街でも、「コラボ商品」でがっかり体験をした人がいました。

30代女性:
(アニメのコラボカフェで)あまりキャラクターが乗っていなくて、結構値段するけど小さくて、食べ応えがなくて高かった。

では“残念コラボ”はなぜ起きてしまうのでしょうか。

第一生命経済研究所 首席エコノミスト・永濱利廣さん:
(企業コラボは)飲食に限らず、異なる企業同士が協力するとなれば、それぞれの企業や業種、独自の文化や価値観があるから、理解が十分に進まない中、話が進んでしまうと商品やサービスが出てからトラブルが発生する可能性がある。

とはいえ、街ではコラボに期待する声もたくさんありました。
企業同士が納得して、われわれも満足できるコラボに期待しましょう。

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