豪雨災害を乗り越え、ヤナ場が活気づいた。「落ちアユ漁」が最盛期を迎える中、7月の大雨で全壊した舟形町のヤナ場に大量のアユが掛かり始めている。

「おーすごいすごい! また始まった。ばらばら落ちてきた」

たった1時間の間に800匹を超えるアユがヤナに掛かった。
体長20センチ。卵をたくさん抱えたメスもいる。

「すごい。きれいなアユだな」

最上小国川に6カ所あるヤナ場の一つ、舟形町の「長者原ヤナ場」。
9月~10月にかけて産卵のため海へと下るアユを捕まえる“すのこ状の仕掛け”だが、7月の記録的な大雨で、6つのヤナ場は壊滅的な被害を受けた。
長者原ヤナ場も、アユを誘導する「長手」と呼ばれる部分も含め全てが流された。

(長者原ヤナ場・吉田他人男さん)
「大型ダンプ8台分の庭石を入れて修復した。それでこれだけのアユが落ちてくれるんだから苦労した甲斐があった」

しかし、大雨の影響で川の地形も流れも変わり、漁が本格化する9月は渇水が続くなど悪条件も重なったため、水揚げ量は例年並みとはいかない状態。

(長者原ヤナ場・吉田他人男さん)
「まだまだ。一番いい時に獲れなかったから。でもこれからが勝負」

豪雨災害を乗り越えよみがえったヤナ場。落ちアユ漁は10月いっぱい続く。

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