都心の気温もぐっと下がり、ようやく秋の訪れを感じる中、秋の味覚に様々な変化が起きていました。

したたり落ちる脂。
香ばしい香りが食欲をそそる秋の味覚の代表格・サンマ。

近年の不漁続きで、いわば高級魚になっていましたが、9日、千葉市にある鮮魚店を訪れると、新鮮な北海道産のサンマが何と1匹税抜き98円で売っていました。

そのためお客さんもサンマを次々と袋の中に入れていきます。

買い物客は「サンマ今年安いし、いいなと思って。去年買ってないと思います。(高くて)買えなかったんじゃないかな」「98円は安いでしょ。大体みんな130円ぐらい」と話しました。

サンマは2023年と比べて豊漁だといい、店の仕入れ量も約2倍に増え、安く販売することができるということです。
庶民の味に逆戻り。

石毛魚類 都賀店・東原洋幸店長:
今年は昨年と比べて、すごく豊漁でした。去年の価格と比べると約半分安い。それでいて鮮度は去年の魚に比べて倍以上良い。

その一方で、別の秋の味覚は…。

スポンジ生地の土台に自家製のババロアをのせ、約1mmの細さの山搾りマロンクリームをたっぷりかけできあがったのは、秋の味覚・栗を使った定番のスイーツ「モンブラン」です。

熊本県産の栗、約10個分を使ったものに、お客さんも満足のようです。

訪れた人は「涼しくなってきて、秋を感じたくて今日来ました」「(今年)初モンブラン」と話しました。

しかし、秋を感じさせる栗にある異変が起きていました。

和栗モンブラン&かき氷「ふわり」・長谷川尚子店長:
(Q.いつの栗?)去年の栗です。今年は新しいのが出ていない。

例年だと、この時期には秋に収穫した栗が入荷しているといいますが、異例の猛暑の影響で入荷が遅れているというのです。

そのため店で使っていたのは2023年の栗。
冷凍保存をしているため、鮮度を保ち、おいしく食べられますが、とれたての栗と比べると香りが違うといいます。

さらに店では、別の心配なことがありました。

和栗モンブラン&かき氷「ふわり」・長谷川尚子店長:
今年はまだしっかりした値段は出ていないが、(仕入れ値が)3割かそれ以上か高くなるかな。できれば上げたくないけど、仕入れの価格が出た状況で考えないといけないかなと思っている。

ようやく訪れた涼しさに、秋の味覚もこれから本番を迎えそうです。

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