2026年に市場投入予定のセダンタイプの次世代EV「SALOON(サルーン)」=栃木県芳賀町のホンダものづくりセンター栃木で2024年10月2日午後1時1分、秋丸生帆撮影
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 ホンダは、2026年から世界展開する次世代電気自動車(EV)の「Honda 0(ゼロ)」シリーズに、積極的に人工知能(AI)技術を採用していく方針を明らかにした。米ソフトウエア企業と共同開発したAIを搭載する。

 ホンダは21年、一定の条件のもとで、前方を見ずにハンドルから手を離したまま運転できる「レベル3」の自動運転技術を搭載したセダン「レジェンド」を発売した。目を離せる「アイズオフ」と呼ばれる機能だが、高速道路の渋滞時など限られた状況でしか適用できていなかった。

 次世代EVでは、高速道路の渋滞時以外の走行や、インターチェンジでの合流や分岐などの経路誘導など、自動運転を適用できる場面を増やしていく考えだ。駐車場から無人の車を呼び出す機能も視野に入れる。

記者の質問に答えるホンダの三部敏宏社長=栃木県芳賀町のホンダものづくりセンター栃木で2024年10月2日午後2時0分、秋丸生帆撮影
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 開発を主導するBEV開発センターの秋和利祐所長は「高速道路、一般道を問わず、あらゆるシーンでの自動運転の実現を世界最速で目指したい」と意気込みを語った。

 次世代EVは、自動運転以外にもAIが車内外の様子を検知してドライバーを手助けする。

 例えば、ドライバーが自分の車に近づくと、車のカメラがAIの顔認識技術を使ってドライバーを自動的に検知。ドライバーの動きを予測してドアを開いて乗車を促す。

 運転中も、歩道にいる友人の姿を見つけて停車したり、ドライバーが疲労している様子を検知すれば休憩スポットを提案したりするなど、AIが人の行動の意図を理解・予測する技術の活用を想定している。

 三部敏宏社長は「人の意図や感情を推定し、好みを学習することで、一人一人に最適なサービスをスピーディーに提供していきたい」と語った。【秋丸生帆】

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