経済同友会の総会で話す新浪剛史代表幹事=26日午前、東京都千代田区

経済同友会は26日、東京都内で通常総会を開いた。新浪剛史代表幹事(サントリーホールディングス社長)は、人工知能(AI)や半導体の開発に欠かせない大量の電力を安定供給するには原発の活用が欠かせないと訴えた。「タブーなき科学的な議論が必要。早期再稼働やリプレース(建て替え)に向けただちに熟議を始めるべきだ」と述べた。

新浪氏は原発のほか、高速増殖炉や核融合発電などの先端技術を磨き「次世代の競争力を生み出すための電力を手に入れる必要がある」と強調。高い経済成長を実現するため、エネルギーの中東依存から脱し、安価で安定した電力を供給できる体制整備が急務だとした。

総会後の会員懇談会に来賓としてあいさつした岸田文雄首相は、今春闘で大企業を中心に大幅な賃上げが実現したことに触れ「この勢いを来年以降につなげたい。医療や福祉、建設、物流の現場に賃上げが行き渡るようさまざまな措置を講じる」と述べた。

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