大学構内にオープンした無人決済店舗「chopitto」=松山市の松山大学で2024年10月1日、山中宏之撮影
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 四国初の無人決済店舗「chopitto(チョピット)」が1日、松山市の松山大学文京キャンパス内にオープンした。

 無人決済システムの開発などを行うスタートアップ企業「TOUCH TO GO」(東京都)のシステムを利用して、四国を中心にドラッグストアを運営するレデイ薬局(本社・松山市)が新事業の1号店としてオープンした。

大学構内にオープンした無人決済店舗「chopitto」。天井に備えた20台のカメラや棚のセンサーで商品や人の動きを認識する=松山市の松山大学文京キャンパスで2024年10月1日、山中宏之撮影
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 広さ約15平方メートルの店内の天井には人工知能(AI)が搭載された20台のカメラ、商品棚には重量センサーが設置されており、来店客の顔を認識して手に取った商品などを判別する。レジでは自動的に商品と合計金額がモニターに表示され、商品のバーコードを読み取る作業は不要だ。支払いは各種QR決済やクレジットカード、電子マネーで行う完全キャッシュレス。商品補充を除き、無人で運用される。

 レデイ薬局は今後、無人店舗運営の実績を積み、ニーズはあるものの人手不足で従業員確保などの課題がある地域への出店にもつなげたい考えだ。白石明生社長は「(利用する学生の声を聞きながら)これからも使いやすい店舗に進化させ、他の地域への出店もにらんでこの仕組みを育てていきたい」と語った。

 店名の「チョピット」は「ちょっとした買い物を『ピッ』とすぐに精算」でき、気軽に利用してほしいと名付けられた。さっそく買い物をした同大2年の新めぐみさん(19)は「手に取るだけで計算してくれたのでびっくり。講義の合間の短時間でも利用しやすい」とオープンを喜んた。

 松山大学店は、食品や文房具など約400品目を取り扱う。営業時間は午前8時から午後10時。学外の一般の人も利用できる。【山中宏之】

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