日銀の植田和男総裁は26日の金融政策決定会合後の記者会見で、金融政策の今後の運営について「先行きの経済・物価・金融情勢次第で、この点を巡る内外の不確実性は引き続き高いとみている。以上のような経済・物価の見通しが実現し、基調的な物価上昇率が上昇していくとすれば、金融緩和度合いを調整していくことになる」とした上で、「当面、緩和的な金融環境が継続すると考えている」と述べた。
追加利上げを判断する時期について問われ、「2024年のインフレ率に(為替相場の)影響が出て、25年春闘に影響が出ることになれば、物価に影響する」と言及。その上で、「仮にそういうルートを考えるとして、春闘まで待たないと判断できないわけではない」とした。【古屋敷尚子】
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