イエレン米財務長官(ロイター=共同)

 イエレン米財務長官は26日、米CNBCテレビのインタビューで、米経済は物価高を抑えながら景気後退を回避する「ソフトランディング(軟着陸)の軌道に乗っている」との見方を示した。「失業率は依然として低い水準だ」と述べ、警戒が広がる雇用情勢が金融緩和の後押しで安定的に推移することに期待を示した。

 イエレン氏は、物価上昇率は大幅に縮小していると強調。「最後の課題となっている住宅費も、さらに低下する」と分析し、米連邦準備制度理事会(FRB)が新型コロナウイルス禍後のインフレを抑え込むために引き上げた政策金利は「時間の経過とともに低下するだろう」と話した。

 FRBは18日の連邦公開市場委員会(FOMC)で、インフレの沈静化や高金利政策による雇用情勢の悪化への懸念により、4年半ぶりとなる利下げを決定。年内に2回の会合が残る中、年末までにさらに0・5%の利下げを見込んでいる。(共同)

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