日銀は26日、7月に開いた金融政策決定会合の議事要旨を公表した。複数の政策委員が、先行きの消費者物価上昇率が2%の安定目標を上回って推移する可能性を懸念し「極めて低い金利水準を少しずつ調整していくことが適切である」として、段階的な利上げが必要だと主張していたことが分かった。

 日銀は7月会合で政策金利を0・15%程度引き上げ、0・25%程度にすることを決めた。全ての政策委員は、円安で輸入品の価格が再び上昇し、物価が上振れするリスクを注視する必要があるとの考えで一致した。このうち1人の委員は、2025年度後半には政策金利を最低でも1%程度にするべきだと訴えた。(共同)

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