25日の欧米外国為替市場の円相場は対ドルで下落し、一時1ドル=155円75銭と1990年6月以来、約34年ぶりの円安ドル高水準を更新した。米長期金利が上昇し、日米の金利差拡大を意識した円売りドル買いが優勢となった。

午後5時現在は前日比31銭円安ドル高の1ドル=155円59~69銭を付けた。ユーロは1ユーロ=1・0725~35ドル、166円94銭~167円04銭。

朝方発表された1~3月期の物価指数の伸び率が大きく、物価上昇圧力の強さが意識された。米長期金利の指標となる10年債利回りは一時4・73%台まで上昇し、ロイター通信によると昨年11月上旬以来、約5カ月半ぶりの高水準。

円売りが一巡後は、日本政府・日銀による為替介入への警戒感から小幅な値動きとなった。(共同)

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