(ブルームバーグ):19日の円は対ドルで下げを縮めた。アジア時間午前には大幅に下落していた。

米連邦準備制度理事会(FRB)が利下げペースを鈍化させる可能性を示唆したことで、東京市場で円は対ドルで一時1.2%下落した。その後下げ幅を縮小し、東京時間午後5時31分時点は0.3%安の1ドル=142円77銭。

米当局は18日、政策金利を0.5ポイント引き下げた後、そのような動きが今後の政策緩和ペースになると見なすべきではないと警告した。

 

19日にはアジアの主要通貨のほとんどがドルに対して上昇し、インドネシア・ルピアは0.7%高、韓国ウォンは0.3%高となった。アジアの株価指数も上昇した。

アクシオマのアジア太平洋地域応用研究責任者、オリビエ・ダシエ氏は「アジア市場にとってポジティブなのは、アジアにとって最大の顧客である米国の景気後退の可能性が低くなったという点だ」と述べた。

「また、アジアにおける米ドル建ての借り手や、香港のように米ドルにペッグ制を敷いている中央銀行にも安心感をもたらし、それらの国々も金利を引き下げることができる」と付け加えた。

日本銀行は19日に2日間の会合を開始したが、ブルームバーグの調査によると、エコノミストは政策変更はないという見通しで一致している。

原題:Yen Rebounds in Choppy Trading After Sliding 1% Versus Dollar(抜粋)

--取材協力:日高正裕、Winnie Hsu.

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